microCMS MCPサーバーでコンテンツを無限入稿する

まずは作ったものから。
今まで幾度となく挫折し続けていたiPhoneアプリ開発だが、ついにリリースまで辿り着くことができた。
瞬間英作文アプリなのでタイトルは「瞬英」と名付けた。
- 瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリアプリ - App Store
- App Store でKazuki Shibataの「瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリ」をダウンロード。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、その他「瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリ」みたいなゲームを見ることができます。
- https://apps.apple.com/jp/app/id6755520481
こんな感じで、タップで日本語と英訳が出てくるシンプルなアプリ。

なぜ作ったのか?
理由はいくつかある。
まずは自分自身が英語の勉強がしたかったこと。
英語を話すための練習として、瞬間英作文は良い教材になる。世の中にはすでにたくさんの瞬間英作文アプリがあるが、機能モリモリのものが多く、ただひたすら日本語を頭の中で英訳していく元祖・瞬間英作文スタイルのものが少ないと感じた。
2点目としては、microCMSのMCPサーバーを使ってコンテンツの大量入稿を試したかったこと。
microCMSでは絶賛MCPに力を入れているところで、自分自身、何らかのユースケースで管理画面からの入稿と比較した際の優位性を見つけたかった。
microCMSの管理画面でできることをAIエージェントから実施できたとして、それ自体が大きなメリットにはなりにくい。それは管理画面を立ち上げるか、AIエージェントを立ち上げるかの違いでしかなく、何ならUIは管理画面の方が最適化されている。
「AIエージェントを利用する」というのは「誰かに作業を依頼する」感覚に近い。
誰かに「〇〇に関する記事を入稿して、公開しておいて」とお任せできたら確かに楽である。
ただの事務作業だけではなく、記事の内容部分の作成まで丸投げできたら尚良い。
通常であれば上記の作業を大量に実施しようとなると、多くのライター人件費が必要だ。
ところがAIであればほぼゼロに近いコストでこれが実現可能になる。
そのあたりがMCPを利用するメリットになりそうだ。
そして、今回のアプリのような学習コンテンツは、反復練習のために量は多ければ多いほど良い。
ドリル的なものであれば創造性は少なく事務作業に近いので、AIによる生成に向いている。
というわけでmicroCMS MCPサーバーのユースケースのターゲットとして今回の瞬間英作文を選定してみた。
MCPによるコンテンツ入稿方法
プロジェクトの設定
microCMS MCPはClaude Desktopから利用する形式とした。
Claudeにはプロジェクトという機能があり、今回のアプリに関するプロンプトを管理している。

下記のように基盤となる指示を設定することができる。

MCPの設定
詳しい設定方法は下記のmicroCMSドキュメントに記載している。
- microCMS MCP Server
- MCPサーバーは、AI(大規模言語モデル)が外部サービスと連携するためのプロトコルです。microCMS MCPServerを使用することで、ClaudeやCursorなどのAIツールから自然言語でmicroCMSのコンテンツ作成・更新が可能になります。AIが様々な機能を利用できるようにする「窓口」のような存在です。利用例コンテンツの自動生成・校正ClaudeやCursorなどのサービスを利用して...
- https://document.microcms.io/mcp-server/microcms-mcp-server#h9df9212236
Claudeへのインストールが完了すると、Claude上にてサービスIDとAPIキーの設定が可能となる。

チャット設定のところで「microCMS MCP Server」がONになっていることを確認し、チャットを開始すると、microCMS MCPが必要な場面では自動的に使われるようになる。

「初級の問題を各カテゴリーに対して5問ずつ追加してください。」と入力すると、自動的にmicroCMSと通信を行い、次のように動作する。



microCMS側にもこの通り、しっかり入稿されている。
難易度とカテゴリーはコンテンツ参照形式となっているが、そちらも問題なく埋められている。

この方法で問題作成を依頼すると、約2-3分程度で30問ほど追加することができる。
現在は1000問超の問題数があるが、ポチポチしているだけで、2時間もかからないくらいで入稿することができた。
しかしこの作業ですら地味に面倒なので、できれば自動化したい。(日次で100問自動的に追加など)
調べたところ、Claude DesktopではなくClaude API経由でmicroCMS MCPを利用すれば、GitHub Actionsなどで定期実行を行い、自動化が可能そうであった。
GitHub Actions のジョブは1台の独立したVM内で実行されるので、そのVM内でlocalhostやTCPポートを自由に使える。
つまり、ローカルMCPサーバーをVM内で都度起動すれば問題なく動く模様。
ただし、Claude APIは従量課金方式のため、定額であるClaude Proプランよりもかなり費用がかかってしまうことが予想されるので、まだ試せてはいない・・・。
ちなみにmicroCMSではリモートMCPサーバーの方も開発中なので、そこがリリースされればGitHub Actionsからも扱いやすくなりそう。
まとめ
microCMS MCPサーバーの使い道として良いユースケースを発見することができた。
今回は自分自身で初のiOSアプリを作って試すことができたので、そこも良かった。(モバイルアプリからのmicroCMS利用はまだまだ少ないので)
瞬間英作文アプリ、せっかくなので気になる人はぜひダウンロードしてみてください!
- 瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリアプリ - App Store
- App Store でKazuki Shibataの「瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリ」をダウンロード。スクリーンショット、評価とレビュー、ユーザのヒント、その他「瞬英 - 超シンプルな瞬間英作文アプリ」みたいなゲームを見ることができます。
- https://apps.apple.com/jp/app/id6755520481









